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循環器病について


循環器病とは
循環器病とは、主に心臓病を指します。また、大動脈瘤などの血管の病気も含みます。

以下、心臓病についてご説明します。


心臓病について
<心臓の構造>

心臓は以下の四つの成分から構成されています。
 (1)筋肉
 (2)心臓を養う冠動脈
 (3)弁(僧帽弁、大動脈弁、肺動脈弁、三尖弁)
 (4)脈が伝わる刺激伝導系

従って、心臓病にはそれぞれの成分の病気があることになります。

心筋に障害があると心筋症や心筋炎になりますし、 冠動脈に狭窄、閉塞などの病変が起こると、狭心症や心筋梗塞になります。

また弁に細菌などがついて狭窄したり弛緩したりすると弁膜症になります。刺激伝導系に障害がおこると、さまざまな不整脈が発生します。

以下、詳しく見ていきましょう。

筋肉の病気
心臓の細胞(心筋細胞)の一つ一つが弱ってきて、空胞化などがおこることを心筋症といいます。 心筋細胞が回復する可能性がない場合は死の危険があり、心臓移植の対象となります。心臓移植の対象となるほとんどの疾患がこの心筋症です。

また、心臓の細胞の中にウイルスや細菌が入り込み炎症が起こると心筋炎になります。心筋炎から心筋症に移行することも稀ではないので、 細心の注意を払って治療をする必要がありますが、ウイルス性の心筋炎は対症療法しか治療法がないのが現状です。

冠動脈の病気
冠動脈に病変(病的な変化)が起こった場合、コレステロールなどの沈着によって冠動脈が75%以上狭窄すると、坂を上ったり階段を上ったりしたときに胸痛が起こります。 これを労作性狭心症といいます。また、冠動脈に狭窄がなくても冠動脈の収縮・痙攣により主に朝方に胸痛がおこることがあります。 これを安静時狭心症といいます。

狭心症の症状は常にワンパターンです。(1)突然(2)前胸部(ネクタイをする部分)に(3)締め付けられる痛さ(絞扼感)が出現し、 時に冷や汗を伴うほどの痛みを伴います。(4)この痛みは5分ないし10分後にはすっかり消失しますなお、この胸痛にはニトロールが有効ですが、舌下後2分ほどで胸痛が消失した場合は、狭心症の診断が確定します

このような症状があった場合は痛みがなくなったことで安心せずに、 必ず専門医を受診してください。放置しますと、胸痛発作を繰り返すうちに冠動脈が血栓により完全に閉塞して心筋梗塞に移行します。

心筋梗塞になった場合、 5時間以内にカテーテル治療(PTCAなど)をしないと心臓が壊死に陥り、再び回復することはありません。従って発症から治療まですべて5時間以内に行われなければなりません。 この5時間を専門家は「ゴールデンタイム」と呼んでいます。

弁の病気
また、弁が狭窄したり、 逆にしっかりと閉じられなくなる病気を心臓弁膜症といいます。心臓弁膜症はリューマチ熱などの感染によって起こるといわれてきましたが、最近では弁の変性によって起こることもわかっています。

特に重要な弁は、大動脈弁と僧帽弁ですが、ここに病変が起こった場合、薬では治すことが不可能で、手術が必要となります。しかしながら、 病変を進行させないように薬でコントロールすることは可能です。弁膜症の手術は通常人工弁を使いますが、この場合人工弁に血栓が付着しないようにするために、 ワーファリンという薬によるコントロールが不可欠です。

刺激伝導系の病気
刺激伝導系に障害が起こった場合、様々な形の不整脈が発生します。 放置しておいてもかまわないものから、すぐに治療を開始しないと生命の危険があるものまでさまざまな不整脈があります。 患者さんの症状としては突然動悸がする脈が止まる(脈拍欠損)脈が乱れて不規則になるなどがあります。

最近特に注目されているのは、 心房細動という不整脈です。これは心室の部分は正常に動いているのですが、心房の部分が細かく震えている状態で、心房の中で血液が澱むため、 血液が固まりやすくなるのが特徴です。

この状態を放置しておくと、血栓が脳血管に飛んで脳梗塞を引き起こすことがあります。 これは心原性脳梗塞と呼ばれ、心房細動の時には脳梗塞を防ぐ目的でワーファリンなどの抗凝血剤の服用が不可欠です。

ワーファリンは効きすぎると体中から出血が起こりやすくなるため、専門医で毎月トロンボテスト(凝固度の検査)を行うことが必要です。


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